介護福祉士が現代に見る介護用オムツ【種類と構造と選び方】

介護と福祉

 

介護と言えば「トイレ介助」、介護と言えば「排泄」、一昔前には「三大介護」と言われるほどで、

今でも介護のイメージの大部分を占めている方も多いのではないでしょうか。

しかし、生活の中でトイレに行くからといって

「俺たちの生活の大部分はトイレやな!」

とはならないのと同じで、「排泄介護は介護の一部分という側面でしか無い

というのも事実です。

・・・とは言え、介護と排泄は密接な関係がある事には間違いありません。

そこで登場する現代の便利グッズが「オムツ」です。

文明の力すごい!!。

前置きが長くなりましたが、そんな私が現代の介護用オムツについて考えてみました。

 

 

こんな方にオススメ

・オムツの使用について気になる方

 

・介護用オムツの種類を知りたい方

 

・介護用オムツの構造を知りたい方

 

・介護用オムツの選び方が気になる方

 

・オムツメーカーいろいろ気になる方

 

 

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どうしてオムツを使用するのか?

 

介護用のオムツを使用するという事はどういう事でしょうか?

よくよく考えると私達は「パンツ」を履いているのです!

よくよく考えないでもそうなのかも知れませんが、それがオムツに変わる、または変える

必要があったという事を「認識」する必要がありますね。当たり前かも知れないけど

大切な事だと思います。

では、なぜする必要があったのか?

これも言わずもがなですが、やはり尿もれや失禁、もしくは失便などにより

生活に支障がで始めたからでは無いでしょうか。

原因としては、高齢化による身体機能の低下が主ではありますが、特定できない場合も多いみたいです。

 

またよくいわれる尿失禁のタイプがあります。

 

 腹圧性尿失禁

  •  腹圧が高まるような動作をした時に漏れる                        (せき・くしゃみ・走る・跳ぶ・重いものを持つなど)
  •  女性に多く、骨盤底筋群の機能低下などが原因

 切迫性尿失禁

  •  「したい」と思うと、トイレまで我慢できなかったり、下着を下ろすまで間に合わずに漏れてしまう
  •  膀胱炎・脳血管障害・パーキンソン病などに多く見られる

 溢流性尿失禁

  •   尿がうまく出せない為に、残った尿が膀胱内にたまり、じわじわと少量ずつ溢れでる
  •   主に男性に多く、前立腺肥大・糖尿病・脊椎損傷などに多く見られる

 機能性尿失禁

  •   排尿動作や判断がうまくできずに漏れる

(トイレが分からなかったり、衣服や下着が脱げない為に漏れる)

  •   認知症や脳血管障害に多く見られる

 反射性尿失禁

  •  膀胱に尿が溜まっても、排尿をコントロールできず、反射的に起こる尿失禁
  •  脊椎損傷など、脊椎の病気によって起こる事が多い

 

オムツを使用するという事は生活の大きな変化である事は間違いありません。

介護者側からすればオムツをして頂く事で、排泄介助での手間が省けたり、

不衛生を予防できたりする事ができるかも知れません。

しかし、もし自分がオムツを履くとしたら、小さな子供の頃には

オムツからパンツに変わり、トイレで排泄ができた事を喜んで貰えたのに

またオムツに戻って履く、履かなくてはなったと思うと、自尊心が傷ついてしまったり、

身体の衰えに悲しい気持ちになったりする事は、想像に難く無いと思います。

もちろん、ご本人様としても、排泄の失敗で不潔になることが無いなどの

良い面もありますが、オムツやリハビリパンツを履き慣れていない施設利用者の方に、

それらを履く事をお願いすると

「履かなアカンか?」

と暗い表情になられる方も少なくありません。

私も「オムツで排尿してみる体験」というものをした事がありますが、

冷たかった蒸れて気持ち悪くなった」臭いが気になった」

など感じましたし、同じ体験をした他の方も、それらの乾燥をお持ちでした。

オムツを使用するというのはどういう事なのか、まずは思いを巡らしてみる事も

大切であると思います。

 

 

またオムツをしている部分は「褥瘡」いわゆる「床ずれ」の発症しやすい部分

でもあります。快適かつ清潔を保つ為にも、汚れたらすぐに交換

丁寧な清拭などが望まれます。

 

 

オムツの種類

オムツの種類には大きく分けてパンツタイプ」「テープタイプ」「パットタイプの3種類があります。

パンツタイプとテープタイプのオムツは「アウター」、つまりパンツの代わりになるものと言えます。

パットは「インナー」、男性にはあまり馴染みないかも知れませんが、

パンツなどの内側に履いたり、付けたりするものとなっています。

どの種類を使用するのかという事では、履く方のADL(日常生活動作)、

移動・排泄・食事・更衣・入浴などの身体機能などから選択するといいと思います。

認知症などの症状によっても変わってくるかも知れませんね。

もちろん普通の下着でも大丈夫だけど少し心配、という方には下着にパット

を使用するという方法もあります。

下記のような図はとても参考になり、使用目安の強い味方ですね。

 

引用元:看護roo! 『排泄アウターと排泄インナーの組み合わせの目安』

 

 

引用元:排泄ケアナビ『おむつ選びのポイント』

 

 

オムツの構造

 

代表的オムツ構造はあるようですが、不織布の撥水性や浸水性、綿状パルプ

高分子吸収材(ポリマー)、吸収紙、伸縮材、防水材など様々な部分へ

のこだわりが見られます。知れば知るほど、オムツの奥深さや

利用される方のニーズに合わせて、吸収回数や履き心地、通気性や漏れ防止

などなど、開発者様の設計やこだわりに圧倒されました。

本当にすごいです。唯一のデメリットとしては

種類やメーカーが多すぎてどれを選べば良いかがわかりづらくなってしまった

ところかも知れませんね。

では下記の図が代表的なオムツの構造です。

 

引用元:ユニ・チャーム moony 『紙オムツってどうなってるの?』

 

 

 

尿取りパットの内部構造

 

  1. 尿はトップシートから入り、ポリマー上層から吸収紙にぶつかる
  2. 吸収紙表面で横に広がり、吸収紙に沿ってポリマー下層を覆うように拡散する
  3. 最初のに排尿は肌から一番離れたポリマー下層でゼリー状に固められる
  4. その後、順次上に重なり固まっていく

 

 

 

 

引用元:排泄ケアナビ『吸収のメカニズム』

 

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オムツメーカーの数々

Nikon-2110 / Pixabay

そして、ここで販売している介護用オムツのメーカーと商品を紹介したいと思います。

 

ユニ・チャーム

 

言わずと知れたライフリーシリーズ。「健康寿命をささえたい」を

テーマにされており、本当にたくさんの種類があります。

            

引用元:ニ・チャームHP

 

白十字

 

医療現場で生まれた品質と思いやりを介護にも提供したい

というコンセプトで作られたそうです。また日本で初めて大人用オムツの

販売を行い半世紀が立つそうです。

      

引用元:白十字HP

 

 

大王製紙

 

アクティブにシニア生活を満喫する為に、笑顔を支える為に

「アテントがあってよかった」の声を一人一人へ届けたいという一品

      

引用元:大王製紙HP

 

花王

「ウエストのびのびギャザー」が軽い力でスルッと履けてふらつきにくい!

日本転倒予防学会推奨のリリーフシリーズ

           

引用元:花王HP

リブドゥコーポレーション

 

リフレは約束します。排泄ケアを必要とする全ての人が、自分らしく

いきいきと暮らせることを。リフレが選ばれる6つの理由と共に。

って感じです。ご自宅用と施設・病院用を分けておられます。違いは

パッケージだけだと電話窓口の方はおっしゃっていましたよ。

私の働いている施設でもよく使われています。

 

        

引用元:リブドゥコーポレーション

 

 

説明なのかコンセプトなのか、一体何のことやねん、っていう内容ですが・・

すいません。メーカーさんはまだまだ有ります。

サイズもS・M・LやSS・3Lなどあるものもあり、

テープかパンツかなどもあり、間違えて買ってしまった経験の

ある方も少なくないのでは。

でもほんの少し調べただけでも、本当に沢山のメーカーさんと

介護用オムツ商品がピックアップされます。それこそ一つ一つ尿の吸収の回数

が違ったり、今までに記述したような歩ける方に適していたり、寝ておられる方に

適していたりと様々です。

どのオムツが今の状態に合っているかが、チェックできるようなサイトも一緒に

なっていたりするので、また見てみてください。

それぞれの良い商品の追求と提供、こだわりを感じました。

 

オムツを使用する事で・・・

 

ここまで、オムツについて、アレやコレやとまとまりのないような

記述が続いたかと思います。すいません。

排泄は、汚い、不潔、臭いものです。

でもみんなが生きていく上では、みんなが行う当たり前の事です。

そこに生活の支障が出るというのは、とても大変だという事が

想像には固くないと思います。

だからこそ、本人様にとっても、介護者様側にとっても

辛い問題になるかも知れない要因を含んでいるのかも知れません。

現代には「オムツ」があります。使い方を間違わなければ

これは排泄介助への大きな手助けとなるものです。

それこそ、介護の一部分となり、うまくいけばここにかかる

介護のウエイトも小さいものとなり、豊かな生活へと繋がるかも知れません。

この記事がそんな糸口につながるキッカケになると

とても嬉しいです。

 

 

今回の私のまとめ

 

・オムツは便利な道具である。しかし自尊心を傷つけるかもしれないものでもある。

 

・利用される方にあったオムツがある。

 

・排泄があったものを、そのままにしておくと履いている方は気持ちが悪い。

 

・オムツの使用やケアには工夫が必要で、過信はスキントラブルにもつながる。

 

・介護者にとっても排泄介助は大変なものである。

 

 

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