後回しにしがち!? 毎日の口腔ケアの重要性!

介護と福祉

「歯磨きしなさい!」

というのは小さい頃から何となく教わり、身になっている気がします。

しかし歯に「痛み」がなければ、風邪などに比べて後回しにしがちなものかもしれません。

歯が痛くなければ、歯医者に行かなくても、

ご飯は美味しく食べられる・・かもしれないという面もあるのかと。

 

しかし、訪問介護を利用されていた1人利用者様が、ある日急に歯が痛くなったという事

があり、後日歯を抜歯されました。

その後も歯医者に通う日々が続かれたという事。

歯にいつも違和感があり、硬いものが食べにくくなった・・

と仰っていました。それからは

歯は大事にせなあかんよ

と口癖のように言ってくださっていたのを思い出します。

 

家で、施設で、口腔ケアは疎かになっていませんか。

毎日の口腔ケア、されど口腔ケア・・。

 

こんな方にオススメ
  • 口腔ケアについて知りたい方
  • 口腔ケアの目的と効果が気になる方
  • 高齢になるに連れての口腔を考えておられる方
  • 8020運動って何?と思われる方
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口腔ケアってなに?

「歯磨き」はよく言いますが、「口腔ケア」ってあまり聞きなれないかもしれません。

口腔」とは要するに「口の中」の事、また「口から喉までの空洞部分」を言います。

こうこう」と言う読みが、医学で使いやすく「こうくう」と言うようになったそうですね。

 

口腔内イラスト

看護roo!

 

口腔ケア」とは要するに「お口の清潔を保つ事」ですね!

・・・要しすぎたかな。

 

日本老年歯科医学会

口腔環境と口腔機能の維持・改善を目的とした全ての行為を指す一般用語

と位置付けたそうですよ。

 

そして主に器質的口腔ケア機能的口腔ケアがあります。

 

器質的なケアは「口の中の掃除をして清潔さを保つために行うケア

よく言わせる、「歯磨き・うがい・義歯の手入れ・舌や粘膜の清掃」はこれです。

それに対して

機能的なケアは「口の中の機能そのものを維持・向上するためのケア」と言われるものです。

咳払い・嚥下発音の訓練・口腔周囲の表情筋トレ」などがコレです。

施設なんかでは、早口言葉やパタカラ体操、なんての有名ですね。

 

さらに「セルフケア」と「プロフェッショナルケア

にも分ける事ができます。

 

セルフケア」は「歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスなどで自らの口腔内を清潔に保つ事

プロフェッショナルケア」は「歯科医や歯科衛生士などのプロによるケア

です。

歯石、ゴリゴリ除去してくれます。

 

口腔ケアの目的と効果 (口腔ケアをしないでいると・・・)

やっぱり口の中が汚れていると気持ち悪いですよね。

口の中の清潔はすっきり爽快!

って言うのは大きな目的ではないかと思います。

 

でも「口腔ケア」には他にもこんな効果があるんですよ。

 

口腔ケアの効果
  1. 口腔内や義歯の清潔・潤いを保ち、虫歯・歯周病を予防
  2. 唾液の分泌による自浄作用の向上
  3. 粘膜ケアにより嚥下反射・咳反射を高める
  4. 口臭の改善
  5. 味覚の改善
  6. 認知症の予防
  7. 口腔最近減少で誤嚥性肺炎などのリスクを下げる
  8. 美味しく食べれる・口臭など気にせず会話できる・笑顔になれる
  9. 脳梗塞・心筋梗塞・心内膜炎・狭心症・糖尿病・動脈硬化・早産・インフルエンザ予防

 

などなど、「どれだけ予防してくれんねん!」って感じです。

 

しかし、逆に言うと「口腔ケアを怠る事でこれらのリスクが高まってしまう

ことでもあります。

 

虫歯や歯周病が悪化するだけでなく、口臭が強くなり、口腔の機能低下はもちろんのこと

食べる喜びも失われるかもしれません。

会話も楽しめないかも・・。

 

また、2003年から4年間にかけて行われた調査によると、

歯が20歯以上残っている人に比べて、歯がなく入れ歯を使ってない人は、

認知症になるリスクが1.9倍も高いという結果も出ていたり

嚥下機能の衰えから、高齢の方の命にも関わる「誤嚥性肺炎」

リスクも上がります。

 

さらに歯周病・脳梗塞・誤嚥性肺炎・心筋梗塞・心内膜炎・動脈硬化・糖尿病・早産

など細菌が血管をめぐり全身の健康を脅かすのです。

 

少し考えただけでも、大きな違いです。

口腔ケアってすごく大切で奥深いものですね。

 

高齢化と口腔

歳を重ね、高齢になってくるとやはり、口の中の様子も変わってくるもの。

その特徴とはどんなものでしょうか。

歯の構造

全国保険協会 佐賀支部 

 

 

歯の構造(横から)

宮下歯科医院 長野県塩尻市

 

  • 歯と歯周組織の変化

歯と歯肉がすり減ったり、露出してきた歯の根に虫歯ができやすくなります

  • 舌や口腔粘膜の状態の変化による自浄作用の低下

唾液の分泌量が減る為、舌や粘膜に変化が表れ、口臭の原因や味覚障害などを引きおき起こします。ドライマウスの恐れもあります

  • 歯肉に炎症が起きやすくなる

歯肉が退縮したところに、歯垢や歯石が付着したり、入れ歯が当たる刺激などで炎症につながります

  • 味覚の変化

人は舌の表面にある味蕾という小さな器官で味を感じています。しかし自浄作用の低下などにより、舌の表面に舌苔(白い苔状のもの)が付きやすく、味を感じにくくなったり味覚が変化します

  • 入れ歯が合わなくなる

使っているうちに、歯の部分がすり減ったりする事で合わなくなり、食べ物が噛みにくくなったり、口の中を傷つけやすくなります

  • 口腔内が最近の培養器になる

口腔内は適度な温度と湿度が保たれている為、歯や入れ歯の面に付着した細菌。それらを積極的に取り除かないとドンドンと増殖していきます

 

個人差はもちろんあると思われますが、私たちみんなに起こっていくかもしれない変化です。

 

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8020(ハチマルニイマル)運動

1989年(平成元年)より

当時の厚生省(現在の厚生労働省)と日本歯科医師会が推進している

「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という啓発運動です。

20本以上の歯があれば、食生活にはほぼ満足できると言われているそうです。

 

2019年には30周年を迎え、8020推進財団というホームページがリニューアルされていました。

「歯磨き検定」なんていうのもありましたよ。

8020推進財団HP

 

もちろん20本残ってない人も、その中で最大限美味しく食べていただけるように

なると良いとも思っています。

その第一歩は、やはり口腔ケアなのかもしれません

 

 

介護士 健太

「セルフケア」や「プロフェッショナルケア」

いつまでも美味しい食べ物を食べ続けるための元気な歯を日々のお手入れから

 

 

まとめ

  • 口腔ケアには器質的なケアと機能的なケアがある
  • 口腔ケアはセルフケアとプロフェッショナルなケアで効果がさらに高まる
  • 口腔ケアの効果は口の中の清潔はもちろん、病気や円滑なコミュニケーションの効果も高めてくれる
  • 高齢化すると自浄作用の衰えもあり重症性が増す。認知症の予防や誤嚥性肺炎の予防にもなる
  • 毎日の口腔ケアが健康的な暮らしを大きく支える!

 

 

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