よくムセられるんですね。ムセると苦しいですもんね。大丈夫ですか?
う〜ん、最近のニュースではインフルエンザからの誤嚥で、肺炎になって亡くなってしまわれたなんていう話も聞くし不安でねぇ。
では、一緒に口腔ケアを頑張りまでんか?口を綺麗にしたり、動かしたりする事で、口の中の清潔を守るだけじゃなく、誤嚥予防になったり、ムセなく今より美味しく食べ物を食べれたり、たみさんの笑顔の増える生活につながるかもしれませんよ
う〜ん、まぁ健太くんがいうなら少しずつやってみようかねぇ。
介護福祉士、健太くんと近所のおばあちゃん、たみさんとの日常の一幕でした。
平成18年(西暦2006年)の介護保険制度の改正で、予防重視型のシステムへ転換が図られ、
介護予防が中心となり、その中でも口腔機能の向上支援が導入されました。
今回は口腔ケアでも「介護」の面に目を向けて
口腔ケアを考えていきたいと思います。
- 口腔ケアの目的と効果を知りたい方
- 介護に携わる方
- 口腔ケアの介護用品が気になっている方
- 機能的な口腔ケアがきになる方
口腔ケアの目的と効果

まずは大切な口腔ケアの目的と効果です!
- 口腔内や義歯の清潔・潤いを保ち、虫歯・歯周病を予防
→歯の健康や噛み合わせを守ることは転倒予防にもつながります
- 唾液の分泌による自浄作用の向上
→口の体操やリハビリで、唾液の分泌を促し、食べ物も飲み込みやすく
- 粘膜ケアにより嚥下反射・咳反射を高める
→口腔機能の低下は窒息のリスクも!
- 口臭の改善
→口の中の細菌が口臭の原因!細菌を減らすと口臭も減少します
- 味覚の改善
→栄養吸収率が上がり、低栄養を防ぎ、免疫力アップ
- 認知症の予防
→話したり、笑顔になれたり、脳への刺激が大切です
- 口腔最近減少で誤嚥性肺炎などのリスクを下げる
→肺炎の発祥率が40%減少 死亡率も半減するというデータも
- 美味しく食べれる・口臭など気にせず会話できる・笑顔になれる
→口の機能も衰える!柔らかいものばかり食べていると筋力も弱まってしまいます
- 脳梗塞・心筋梗塞・心内膜炎・狭心症・糖尿病・動脈硬化・早産・インフルエンザ予防
→口腔衛生を保つことは最近の減少により、病気や感染症の予防にもつながります
本当に口腔ケアの大切さを感じずには入られませんね。
毎日の口腔ケアをするかしないかでこんなにも違いが出てくるんですね。
介護で使用できる! 口腔ケアの道具の数々

次は介護で使用できる口腔ケアグッズです。
・グローブ・ディスポーザブル(使い捨て)手袋・・(清潔を守ったり、感染を防ぐもの)
・スポンジブラシ・・(粘膜ケアを行えたり、用途に分けて使用できる、使い捨て)
・球形ブラシ・・(同じく粘膜ケアを行えたり、痰や唾液を取ることが出来るもの)
・口腔ケア用ウエットティッシュ・・(うがいのできない方の口の中を拭くのに使用など、ノンアルコール保湿成分入りの物も)
・保湿ジェル・・(乾燥を防いだり、口臭を予防するためのもの)
・口腔ケア用綿棒・・(口の中のマッサージなどに適している。スポンジブラシと同様使い捨て)
・歯磨きジェル・・(歯や歯茎に優しい低刺激のジェルが多い。泡立たないものなど様々な種類)
・ペンライト・・ (口の中を照らして見えやすくするもの)
・ガーグルベースン・・ (洗面台を利用するのが難しい方などの受け皿)
など など8点
用途に分けての口腔ケアグッズがありますね。
様々な配慮が感じられます!
実践! 介護での口腔ケア
それでは遂に実践ですね。口腔ケアの介護ではどんな手順
どんなケアが必要となってくるんでしょうか?
<口腔ケアの効果的な手順>
準備(環境面・道具類)
↓
声かけ
↓
口腔ケアの姿勢を整える
↓
うがい
↓
義歯の清掃
↓
歯・粘膜の清掃
↓
舌の清掃
↓
歯ブラシストレッチ・唾液腺マッサージ
↓
うがい
本当にサラッとした手順ですが・・汗
具体的な歯磨き・義歯ケアの方法はこちらに記述しています
さらに重要なポイントをまとめるとこのようになってきます!
- 丁寧で、わかりやすい声かけで、今から何をするかを伝える
- 相手の生活習慣を大切にする
- 洗面台で行って頂く。難しければ、その方のやりやすい場所を大事にする
- 出来るとことは自分で行っていただく(自立支援を大切にする)
- 磨き残しを介助する場合は、一緒に行う(子供用歯ブラシなどは細かい所を磨くのに適している)
- 本人様が疲れない範囲を大事に心がける
- 立位が難しい方は座位をとっていただく。もしくはベット上でギャッチアップして行う
- 経管栄養の方でも口腔ケアは重要!口から食べれない方も口腔衛生を保つ
- 誤嚥性肺炎、不顕性誤嚥予防には就寝前のケアが大切
口腔ケアの姿勢についても触れておきます。
ポジショニングなんて言ったりしますね。
<座位での口腔ケア>
![]()
<ベット上での口腔ケア>
![]()
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認知症に方への配慮

口の中を触られるというのはとても配慮のいるものだという事を
知っておくことが大切です。
日常の他の場面でもそうですが、本人様に安心していただける環境づくり
関係づくりが重要となってきます。
無理強いせず、その時の本人様の様子にも目を向けましょう。
また遠くの部分から触ってみるというのも一つの手です。
触られることに慣れて頂けるかもしれません。
- 手を握る→肩を触る→口の周りをマッサージする→口の中に歯ブラシを入れる
などです。これがベストという訳ではなく、
やはり、その方への個別的な対応が大切ですね。
後、ケアの難しい方にはこんな理由があるのかもしれません
・緊張がある
・関節や筋肉が硬くなっている
・心理的拒否
・傷や口内炎がある
・何に対しても意欲がない時期
・虫歯や歯周病
それらをきちんとまずはアセスメントする事、気づきが重要です。
ケア後のチェックポイント
ケアの後のチェックの例です。
口腔衛生を守るのって奥が深い事なんですね。
- 口唇や口角、口腔内は乾燥していませんか?
- 口臭の有無、舌苔に汚れはありませんか?
- 自歯に破損や異常は見られませんか?
- 歯垢や歯石は付着していませんか?
- 食物残渣は残っていませんか?
- 出血や疼痛の有無はありませんか?
- 歯肉に腫瘍や発赤は見られませんか?
- 口腔内に潰瘍は見られませんか?
- 義歯の適合性・破損や汚れはないですか?
- たんの付着や分泌物はありませんか?
機能的な口腔ケア

そしてここからは機能的な口腔ケアについてです
口腔機能訓練なんて呼ばれたりもします。
どんな種類があるのでしょうか?
腹式呼吸・・心と体の緊張緩和など効果が高いです
首の運動・・首を動かすことで誤嚥予防、呼吸コントロールと嚥下力向上が望めます
肩の運動・・肩の動きをよくする事で、首の動きも良くなり効果が上がります
顔のマッサージ・・口の周りの筋肉をほぐし唾液が出やすくなります
特に顔の唾液線は「耳下腺」「舌下腺」「顎下腺」がありマッサージはとても有効です
頬の運動・・頬の筋肉を鍛える事で噛む力をアップします
口の運動・・食べ物が口から出るのを防ぎ、食物残渣を口の外に押し出したり、噛む力・嚥下力を向上させます
舌の運動・・食べ物を喉に運んだり、口の中に保持したり、嚥下力が向上します
<口腔機能訓練の例>
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パタカラ体操は、あまりにも有名ですね。
まとめ
やはり、セルフケアはとても大切です。
毎日の習慣は、暮らしぶりとも言えるかもしれませんが
それによって私たちの身体は作られてきているんだと感じます。
会話することや、食べる楽しみをよくする事で
身体だけでなく、心も健康にな生活が待っているかもしれません。
ありがとうございます。無理のない範囲で、たみさん一緒にやりましょう!よろしくお願いします。
- 口腔ケアを行う事で心も体も健康的にできる!
- 介護の口腔ケアは配慮と工夫、技術も重要
- 毎日の口腔ケ、セルフケアを疎かにしない
- 器質的なケアだけでなく、機能的なケアによってケアの効果は大きく変わる!
- パタカラ体操はあまりにも有名
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最近よくムセるようになってねぇ。